これはフレスコ画のための西洋漆喰↓
わざわざ西洋・漆喰と言っているのは、西洋漆喰と日本の漆喰には、違いがある。
日本の漆喰は、スサといって、
藁とか、繊維はいっていて、水に寝かせたりしない。
西洋漆喰は、
漆喰用の消石灰を水につけて、寝かせたもののことを言う。
消石灰と水のみ。
それに、2種類の砂を混ぜたもので強度をつくり下地にする。
(砂を混ぜると固まる強度が強くなる)
すべて、自然のものだ。
消石灰は、基本、石灰なので、水につけると熱を出すのではないかと
質問されたことがある。
確かに、熱が、最初に消石灰を水に浸していくとき出ているようだ。
なので、ホーローとか陶器などの入れ物に入れた方が良い。
スペインの美術学校では人が1人入れるくらいの甕(日本だと梅干しを入れている感じの巨大版!)
に保管していた。
水につけて時間が経つと、粘り気のあるいい西洋漆喰ができる。
それを日本にかえってから見よう見まねで!?復元してみたのだが。。。
漆喰のための消石灰は、
なんでもいいってわけではない。
新鮮じゃないとフレスコ画にするとき、乾燥すると
ボロボロと崩壊してしまう。。。こんな失敗を何度かして、
新鮮な漆喰=地元の漆喰 にたどり着き
今は、
北海道産のフレスコ用になる漆喰用の消石灰を入手している。
それはとてもキメが細かく、
顔料のノリもすごく良くて、その後の作品にもとても良い影響だった。
作品が崩れてきたときは、
「どうやって良い漆喰を手に入れたらいいのかしら・・・」と困ってしまったが
実は、義理の弟のお父さんが職人さんで、
相談したら北海道産の大変良い物が手に入るようになった。
ホントそんなこと、失敗してみないと、浮かばなかった。
「難しいな~。。。」
と思っていたことも求めれば、意外なところでクリアできたりする。
ありがたいな~。
美味しそうだけど、
食べたらキケン!↓北海道産の西洋漆喰!↓